航開日誌

　この時期、英検や漢検のテストを申し込まれる方も多いのではないでしょうか。
　漢検は今年、いろいろ事件があって、前回は申し込み人数がかなり少なかったようですが、依然、人気は高いようです。
　単に漢字の知識だけでなく、もっと広い意味での言葉の意味や使い方がわかっているかどうかを試すことができます。問題を解いていると、知らない言葉に出くわします。答えを見てその言葉を単に丸暗記するのではなく、できるだけ国語事典や漢和辞典を調べることをお勧めします。そうすればきっと、意外な意味や興味深い説明、用例などを知ることができるでしょう。今まで、なんとなくこんな意味かな？と考えていたことが、まったく違っていた、なんてこともよくあります。
　実は私も、「葦毛（あしげ）」という、馬の毛色を表す言葉を調べていて、今まで勘違いをしていたことに気づきました。どうやら、自分が思っていたより白っぽい色を表すようです。

　英検の公式サイトには、いろいろな情報が掲載されています。
　中でも、「気軽に試して、プチ英検」と「級別に試して、プチ英検」というページは、自分がどれくらいの実力があるかを調べるのに便利だと思います。
　さらに、実際のテスト問題を見ることができたり、3級以上が対象となる二次試験（面接試験）をバーチャル体験できるページもあったりで、楽しいです。

　いよいよ今年も残すところ10日余り。冬期講習、受験準備などと、一年で最も忙しくなる時期です。寒さも厳しくなって来ることでしょう。
　体調管理に気をつけて、元気に乗り切りましょう！

　クリスマスやお正月に向けて、ゲームソフトの新作なども話題に上っています。
　小中学生の保護者の皆様と面談をすると、ゲームをしている時間が長いというご相談もよくあります。
　小学生向けの英語の授業で「私たちは」という意味の単語は『ウィー』です。」と言うと、子どもたちには「we」ではなく、「wii」というスペルが最初に思い浮かぶようです。
　先日の英検のサイトでもそうでしたが、バーチャルな世界での体験がありふれたことになって、とても便利なのですが、一方では、実際の体験との境界があいまいになり、確かな実感や充実感や深い感動を体験することが少なくなってきた気がします。

　今朝、通勤の途中でありふれた光景を目にして、少し気になりました。
　小学生の女の子が、母親らしい人といっしょに家から出てきて、ちょっと言葉を交わしたあと、学校へ向かうところでした。お母さんの行く道とは反対方向のようです。
　女の子は、背中を向けて歩き出したお母さんの方を向いて両手でバイバイの身振りをしていますが、お母さんは気づかない様子で、振り向きません。女の子もそのままくるりと背を向けて、こちらの方へ歩き出しました。その時、お母さんが背を向けたまま、左手でバイバイの身振りをしました。でも、今度はその女の子はそれを見ていません。
　親子関係や子供同士の友達関係などでも、ほんのちょっとしたタイミングのずれでお互いの意志がうまく伝わらなかったり、誤解したりするものですね。そんなとき、ご相談いただくことで、客観的な立場から何らかのアドバイスができるかもしれません。
　進路、学校のこと、成績のこと、勉強のしかたなど、ご相談がありましたらいつでもどうぞ。