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気になる漢字(7)

漢字には、人や、人の体の一部をかたどった部首がたくさんあります。
一見、ちがう形に思えるものでも実は同じことを表す字だった、ということもあります。

「止」は人の足を表しています。「足」はその上に「ひざ」の意味の「口」を付け加えて、「ひざから下の部分」を表しています。
そして「止」を上下に並べると「歩」になり、左右に並べると「発」の上の部分(はつがしら)になります。

「夏」の下の部分(なつあし)や「冬」の上の部分(ふゆがしら)は、下を向いた足を示し、「舞」の下の部分(まいあし)は、左右に開いた下向きの足を示しています。

また、前回「ぎょうがまえ」の部首の字としてあげた「衛」の中の部分は、「口」の上に左向きの足、下に右向きの足の形を書いたものです。この字全体で「口」印の場所のまわりをぐるぐる回って守るという意味を表しています。

このようにいろいろな「足」の表し方を知っていると、多くの漢字の意味を覚えるときに役立ちます。
たとえば「降」という字は「丘」や「階段」を表すという「こざとへん」の右側に、下向きの右足と下向きの左足をたてに並べた字だとわかりますね。「降(お)りる」とか「降(ふ)る」と読む字だということが、納得できます。

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2009年04月06日 14:40に投稿されたエントリーのページです。

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